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第5章 トイレの報告と分析

0318051 今井樹
0318081 平本えりか

5.1.目的

銀座の百貨店、複合商業施設のトイレで使用されている言語、トイレの表記名やピクトグラムの差異を調査する。

5.2.調査概要

5.2.1.アイテム定義

婦人服店があるもっとも低層階のトイレ一か所(和光などトイレが1つしかない店はそのトイレ)、多目的トイレも含む。婦人服店がない場合は、紳士服店があるもっとも低層階のトイレを調査。(両方ある場合は婦人服優先)

5.2.2.収集データ数

表1.収集データ数

ID 施設名 調査したトイレ 資料写真枚数 備考
1 EXITMELSA 3  
2 GINZA SIX 2  
3 NISHIGINZA (西銀座) 5  
4 ギンザ・ グラッセ     未調査
5 銀座三越 4  
6 バーニーズニューヨーク銀座店 5  
7 阪急メンズ東京 6  
8 松屋 6  
9 マロニエゲート銀座1 5  
10 マロニエゲート銀座2&3 4  
11 メルサ銀座二丁目店 8  
12 ルミネ有楽町店 5  
13 和光 7  
14 銀座コア 3  
15 銀座ベルビア館 0  
16 東急プラザ銀座 2  
17 有楽町マルイ 2  
18 有楽町イトシア 3  
19 有楽町マリオン     トイレなし
  合計 17 70  

ギンザ・グラッセと有楽町マリオンは、データがないため省く。

5.2.3.アイテムのどこに着目したか

トイレ内、周辺の案内板(臨時的掲示含む)での使用言語の傾向、トイレの表記名、ピクトグラムの有無と、その種類に着目する。

5.3.報告・分析の分担

  • 使用言語数の傾向についての報告・分析:平本えりか
  • ピクトグラムとトイレ表記名の報告・分析:今井樹

5.6.班全体のまとめ

全体を通して、トイレについての表記はピクトグラムへの依存度が高いようであった。トイレへの案内や入口の表記などには、万人に伝わりやすいピクトグラムを利用し、ピクトグラムで伝わらない複雑な情報に関しては、多言語表記の臨時的掲示物で補うといった傾向が強いことが明らかになったといえる。「言語による情報の必要性が低い「トイレ」「エレベーター」のようなタイプの項目が他の項目に先駆けてピクトグラム化が進んでいる」(田中ゆかり、2009)ということの証左とも考えられる。トイレ以外の場所と比較することで、ピクトグラム化の進行具合をより鮮明にすることを、今後の課題としたい。

5.7.引用文献

※著者50音順

田中ゆかり(2009)「首都圏の多言語表示―“標準化”の観点から―」『日本語学』28(5) : 10-23

5.8.引用サイト

※最終閲覧日はいずれも2019年9月6日

株式会社フジタ サインの知恵袋>日本と海外のサインはちがう?|男女の色分けやトイレマークの違い
http://www.fujitanet.co.jp/chiebukuro/8108

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