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第6章 エレベーターの報告と分析

6.5.動線標示の対応言語とピクトグラムの有無(竹内皓紀)

表3.動線標示の対応言語とピクトグラムの有無

ID 施設名
(簡)

(繁)
使用
言語数
(横計)
ピクト
グラム
備考
1 EXITMELSA               なし
2 GINZA SIX 1 1 0 0 0 2 あり  
3 NISHIGINZA (西銀座)               なし
4 ギンザ・ グラッセ               なし
5 銀座三越 1 1 0 0 0 2 あり  
6 バーニーズニューヨーク銀座店               なし
7 阪急メンズ東京               なし
8 松屋 1 1 0 0 0 2 あり  
9 マロニエゲート銀座1               なし
10 マロニエゲート銀座2&3 1 1 0 0 0 2 あり  
11 メルサ銀座二丁目店               なし
12 ルミネ有楽町店 0 0 0 0 0   あり ピクトグラムのみ
13 和光               なし
14 銀座コア               なし
15 銀座ベルビア館               未調査
16 東急プラザ銀座 1 0 0 0 0 1 あり  
17 有楽町マルイ 1 0 0 0 0 1 あり  
18 有楽町イトシア               なし
19 有楽町マリオン               なし
  各言語使用数(総計) 6 4 0 0 0   7  
  平均言語使用数 1 1 0 0 0   1  

上の表3は、銀座の百貨店、複合商業施設におけるエレベーターに関する動線標示について、動線標示(正面入り口付近)自体の有無と、対応言語、ピクトグラムの有無について示したものである。表3からは以下のことが伺える。

1.正面入り口付近にエレベーターの動線標示がある場合の方が少ない
2.動線標示がある場合、ピクトグラムが採用されやすい
3.動線標示の対応言語は少なく、調査範囲内では日本語、英語の二言語までである

1より、今回の調査範囲の指定ミスが考えられる。例えば有楽町イトシアの報告には「2階より上には吊り下げ型案内板でピクトグラムの表示あり」とあり、今回の「正面入り口付近」の範囲外では動線標示があったことが伺える。下見の段階で動線標示の位置の特徴を押さえていれば、もう少しデータが増えたと思われる。

2.より、エレベーターはピクトグラムで伝わりやすい、ということである。例えばルミネ有楽町店は言語による表記が全くなく、ピクトグラムのみで示されている。これは省スペースで表示するのに、ピクトグラムを用いることが最も効率的だと判断した、と考えられる。

そして3.より、2.で示した通り、ピクトグラムが動線標示の働きをほぼ網羅するため、母国語である日本語と、国際標準語が選択され、中国語(簡体字・繁体字)韓国語が省略された、と考える。

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