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第2章 フロアガイドの報告と分析

0318125 半田雄介
0317114 菅原安由雲

2.1.目的

銀座での主な商業施設のフロアガイドの言語景観の違いを調べ、フロア内の言語やピクトグラムなどの表記の違いを調べる。調査結果をもとに店舗ごとの特徴を分析し、客層や改装年数との関連を調べる。

2.2.調査概要

・正面入り口のフロアガイド
・免税カウンターのある階のエスカレーター脇のフロアガイド

表1.各フロアガイドの使用言語数

施設名正面入り口免税フロア開業年改装年
EXITMELSA112011 
GINZA SIX222007 
NISHIGINZA(西銀座)120172019
ギンザ・グラッセ 2 2017 2017
銀座三越 4 2 2016 
バーニーズニューヨーク銀座店1  
阪急メンズ東京 2 2 2015 
松屋 2 22011 
マロニエゲート銀座11 1925 
マロニエゲート銀座2&31 2008 2013
メルサ銀座二丁目店1 18812013
ルミネ有楽町店11 2007 
和光 2 2007 2008
銀座コア 4 2004 
銀座ベルビア館 2 1928 
東急プラザ銀座 4 4 1982 
有楽町マルイ 21 1984 2003
有楽町イトシア1 1971 2001
有楽町マリオン 2 1958 

このデータは、施設ごとに正面入り口のフロアガイドにある使われている言語数と開業年と改修年を比較してまとめたものである。

2.3.分担

  • 正面入り口のフロアガイド:菅原安由雲
  • 免税カウンターのある階のフロアガイド:半田雄介

2.6.2つのアイテムからのまとめ

両アイテムについて共通して、日本語と英語の二言語が表記されているケースが一番多かった。中国語、韓国語に関しては前述の二言語に加え、客層に応じて記載されていできる三越のデータを例に挙げ正面入り口の言語数と比較フロアガると推測すると、入り口のほうが人を少ないことがわかる。このことから、正面ガイドのほうが使用言語が呼び寄せる必要があるため、多くの言語で記載し、各フロアに配置されているガイドは簡略化される傾向にあると考えられる。

また、全体を通して、正面入り口は日本語と英語だけでなく、中国語や韓国語も表示されている施設もあったが、免税フロアを含めた各フロアには、概ね日本語と英語のみで表示されている施設がほとんどであることがわかった。これは、各フロアよりも正面入り口の方が利用する割合が高いため、外国人来客数などに影響していることがわかった。

2.7.引用文献

峰島班(2018)「銀座の言語景観8」『第3章 銀座のパンフレットとフロアガイドからみる言語景観』日本大学文理学部国文学科

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